速度の比較
二つの実現手法に共通する部位のパラメタ等の条件を統一し,実行時間を計測すると以下のようになった.
 ・α拡張:23.7sec
 ・階層グラフカット;6.7sec

上記の結果に加え,体感的にも階層グラフカットは処理を終えるのが格段に早く,
速度面で階層グラフカットが優れていることは明確であると言える.


精度の比較
前提として,プログラムの完成度が十分でなく,
どちらの手法についても致命的なバグの存在を否定できない状況である.

それを踏まえた上で敢えて言及するならば,
α拡張を用いた場合と比較して,階層グラフカットを用いた場合の結果は,
よりノイズが多く,また,より白味の強い状態になっているため,
精度面では階層グラフカットが劣っている可能性が考えられる.

前述の通り,速度面では階層グラフカットが明確に優れているため,
その代償としてある程度の精度が失われているとすれば妥当であると言える.